Goalist Developers Blog

デザインスプリント ~ DAY1 ~

こんちは。渡部です。
今回は社内外で行なっているデザインスプリントについて紹介します。
いつもの記事よりちゃんと書いたので長くなります〜

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目次

 
 

デザインスプリントとは

米Google Venturesがスタートアップ支援の為に用いているプログラムで、
新規のアイデアをプロトタイプとして具体化し、
ユーザーテストを通じてアイデアの妥当性や効果の検証を行うもの
です。
(間違った認識だったらご指摘ください)

詳しくはこちら

 
今回は時間がないのでDAY5を3日間で行うプログラムを選択しました。
そしてスプリントの対象は弊社サービスの「HRogチャート」です。
改善点が多い、伸びしろしかねぇ!サービスです。
 
 

きっかけ

きっかけは個人的にデザインスプリントに参加できる勉強会などを探していたところ
ワークショップを開催している会社さんがあったので
速攻で問い合わせを投げました。
 
興味あった人がちらほらいたので
そのメンバーでやれれば良いかな、と思っていたら
社員の半分近くが参加することになってましたw

 
そして今回はその会社さんにファシリテーターをして頂いてのスプリントです。
株式会社ISAOのお二人にファシリテートして頂きます。

www.isao.co.jp

性格の良い会社」に選ばれている企業で、
海外でもデザインスプリントに参画している腕利きの方々です。
今回はなんと14人も参加だったので2チームに分けて同時にスプリントを回します。
(本当は5人くらいがベストです)

 

STEP1 Discover 発見

ここでのゴールは
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です。

 
次にHRogチャートの中長期ゴールを書き出し
このスプリントのゴールも設定します。
またHRogチャートの歴史をCTOから話してもらいました。 f:id:watabe1028:20180222163210j:plain
 
HRogチャートの前バージョンの開発者でありゴーリストCTOに
開発の背景や苦労話をしてもらいます。
ゴーリスト内でも業務上、HRogチャートに触れずにいるメンバーもいます。
この話を聞くことによって
今まで関わってなかったメンバーも自分ごととして意識できるようになります。多分。
 
次にユースケース作成です。
ここから2チームに分かれ、それぞれ進めていきます。
 
こちらのチームはこんな感じ。

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こちらはこんな感じ

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視点がそれぞれのチームで違い、
”1つの課題”が別物になりそうです。
 
 
次にユーザーテストを行います。
既存のサービスを操作してもらい
ユーザーの操作、表示を観察します。
 
今回は社内のHRogチャートを操作したことがない社員に操作してもらいました。
このテストは別室で行いユーザーに緊張を与えないように注意します。
 
ディスプレイからユーザーの動向を観察し
それぞれの気づきをポストイットに書き込んでいきます。
 
ポジティブな気づきは右上に「P」を
ネガティヴには「N」をつけて書いていきます。
ここはポストイットの色で分けるのもありです。
(実はポストイットを1色しか用意してなかったとは今更言えない)

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Nがいっぱいw

 
次にHow might me メソッドを用い
複数の角度から解決の方向性をあげます。
 
「私たちはどうしたらxxxな体験を良い体験にできるだろうか?」
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HRogチャートで言うとこういった角度があります。
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それをマップに当てはめていきます。
 
それをみんなでそれぞれ評価します。
いいね、と共感できる問題にシールを貼っていきます。
これが大事!となる問題には大きいシールを貼ります。
 
これが終わるとヒートマップができます。  
 
 

STEP2 Realization 見える化

ここから個人の作業になります。
テキストメモ、マインドマップ、ラフスケッチなど
自由に検討し
UIスケッチとしてアウトプットします。
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3枚ほどのストーリーUIを書き出し、
キャッチーなタイトルをつけます
その周りには補足コメントなどをつけ
何を意図しているか伝わるようにします。
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STEP3 Decision 決定

全員のアイデアを壁に貼り
ポストイットと同様にシールをつけて投票していきます。
投票の際は相談はやめましょう。
他の人の意見に惑わされず
自分の良いと思ったアイデアにどんどん投票します。
 
またポストイットもそうですが
誰がどのアイデアを出したかを
なるべくわからないようにしましょう。
権限や個人的に付き合いのある人を
無意識に高評価してしまうことがあります。
 
ここで最も良い!と思ったアイデアには
大きいシールを貼ります。
大きいシールは1人2つだけです。
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最後にDecider(決定者)が1つのアイデアを決めます。

ここでの注意点は
シールの多いアイデアを選ぶ必要はありません
シールが一つもないアイデアでも
Deciderがこれだ!と思ったアイデアを選びます。
 
Deciderが一つアイデアを選んだら
このアイデアを考えた人に説明をしてもらいます。
ここでチーム全体でアイデアを共有します。
 
 
ここからまたチーム作業です。
選んだアイデアからストーリーボードを作成して
どのようなプロトタイプを作るか決めていきます
ここがあやふやだとプロトタイプを作成をするデザイナーがキレます。
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今回は2チームあるのでお互いのストーリーボードを見せ合い
どちらのアイデアでプロトタイプを作るかを決めます。
今回はこちらのチームのプロトタイプを作成することに決まりました。
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DAY1 まとめ

デザインスプリント、結構疲れます
普段使わないような頭の使い方、
立ったり座ったり、話したり作業したりを
時間を設定して、シビアにアウトプットを出して行くので
なかなかあっという間です。
 
デザインスプリントの良いところは
プロダクトを良い方向に持っていくだけではなく、
普段あまりコミュニケーションを取らないメンバーも
遠慮なくディスカッションが出来るところにある
と思います。
 
DAY2はプロトタイプ作成とインタビュー作成です。
プロトタイプはデザイナーの腕の見せ所です。
インタビューは普段お客様と接しているセールスチームの意見が貴重になります。
それぞれの強みを活かしあって、プロダクトを良くしていく。。。
これ、めっちゃ楽しいです!

 
 

おまけ

やっぱりデザイナーのイラストなどがあると捗るね、と話していたところ
俺もあれくらい書けるよ!と言ったCTOの絵です。
狂気を感じます。。。
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